「ビジュアルではじめてわかる哲学」を読みました。
タイトル: ビジュアルではじめてわかる哲学
著者: スティーブン・ロー
翻訳: 吉原 雅子
発行年: 2014/8/7
読み返したい: ★★★★
わかりやすさ: ★
私は学校の授業で倫理や哲学を学んだことがない。
覚えていないだけの気もするが、哲学はなんだか小難しく思考をこねくり回しているイメージで、哲学, 倫理, 宗教概念 の違いも全くわかっていない。読書としては避けてきたところがある。
しかし、最近「哲学こそあらゆる学問の源泉」ということを知り、
「科学者も哲学は学ぶべき」というある人の話を聞いて、なるほどそういうものなのか、思考力を鍛える為にも少し学んでみようと素直に思った。
そんなわけで、沢山図が掲載されている本書を入門書の1冊目として選んでみた。
以下、感想。
しょっぱなから申し訳ないが、正直、もの凄くわかりにくい、と思った。
図鑑のようにパラパラめくって、目に止まったページを眺める読み方でも楽しめるのかもしれないが(実際本書の冒頭にそういった読み方について書いてある)、自分がもう少し全体像を把握しながら理解していきたかったところもあり、読んでも全く頭に入ってこず、一生懸命理解しようと何度も読み返せど分からず...と、どう手を付けたらいいのか逆に迷子になってしまった。
最初の章は、哲学の歴史についてまとめてあるのだが、プラトンやら孔子やらニーチェやら、名前は聞いたことがあっても、どの人が先に生まれたのか一人一人丁寧に教えてもらわないとわからないし、どの人達に交友関係があったのか、どんな分派が生まれたのかも、時系列を追うことができなかった。
別の本で、タレスという人が西洋哲学の祖だと知ったが、本書ではそんな説明はなく、知っている程でさらっと「タレスは〜」と出てくる。
おまけに、章の冒頭などに、著名な哲学者の引用文が乗っているのだが、その人がこのページで説明している歴史と同じ時代に生きた人では無かったりして、余計混乱した。
もう少し、基礎知識を入れてから読んでみると面白いのかもしれない。