思考停止したい気持ちをぐっと堪えて
本当に研究者になりたいのなら、今この状況は試練なのだ。
とある人に相談してから、ちょっとガスが抜けたのか、今はまだこの一見するとブラックな研究生活を踏ん張っている。
今日はLINEで共同研究(とは名ばかりで、なんか結局相手の都合に合わせたペースになってしまっている、なんとなく分業体制になっている作業)の相手から、数日"所要"ででかけるのでサンプル大量に取っといて欲しい、と来て、「おいおいマジかよ...」となった。
これまでののんびりモードにもやもやしていたこともあり、怒りゲージがぐんっ!となったし、めんどくさいから適当に流してまた適当にやろうかなとも思ったけど、ぐっと堪えて、それでは解決しないと自分に言い聞かせ、根本的に何が解決すれば自分は嬉しいか、物事が進められるかを考え直した。
どうしたら自分の現状、思っている事が伝わるかを考え直して、返信で伝えてみた。
伝わったかどうかは、わからないけど。
所要なんてどうせ、また遊びに行くんでしょ?
自分はいいよね、学部の時からやってる研究を論文投稿しているから、実績の種まきは僕より先に進んでいるから、そんなに共著の論文やるの急いで無いんだよね。
でも僕が「やる気ないなら僕やりたいからやるよ」と言った時に、「いや実験手法は考えてるんだよね…」とか濁しながら主導権を譲ってくれなかったのは、自分の手柄は増やしたいからなんだよね。
人にサンプルさえ取らせておけば、分析は自分のペースでいつでもできるもんね。
そんな思いつく限りの不満をぐっと呑み込んだ。
全部、ifであって、真実は分からないし。
遊びに行ってしまうのは、なんとなく分からなくもないし、とも思い直した。
教授にやらされてる感が強く大変な割に、良い結果はあまり出ず面白みも感じない実験をやるには、気持ちの葛藤があるからね。葛藤の時間、逃げたくなるしね。
はー、こんなに色々思案するのは馬鹿みたいだ。時間の無駄だ。
でもこうやって、怒りを抑えた。
相手はどう頑張ったってコントロールできない。だから期待せずに、でも人一倍頑張って、自分ができることをどんどん進めていくしかない。
努力の方向は間違えたくないけど。ここは本当に気をつけなきゃ。いつも不安がつきまとう。
本当にこの研究室は、みんなのんびりしてて、遊んでる人も多くて、悔しいというかなんというか。
別に他人と比べるつもりは無いのだけど「こんな奴らより結果出してやる」という気持ちはどうしても持ってしまう。
要領が良くて頭も良くて、過去の努力の貯金があるからって、余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ。
絶対いつか、追い抜いてやる。追い抜いた後も抜かせないほど先に行ってやる。
今に見てろよ。